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アンシーインタビュー 神秘研究家 小野京子さん
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2016年05月09日
アンシーの生き方 × 活き方 インタビュー
神秘研究家、瞑想歴31年の小野京子さんです。
小野京子さんは、中小企業を明るくするビジネスサクセスジャーナル
日本一明るい経済新聞のマインドフルネス講習会で
講師をされていた先生です。
米国バークレイでチベット密教短期修行、
インドのアーユルヴエーダの仕事にも携わり、
企業の心理カウンセラーとしてもご活躍の方です。
アンシー:小野さんは神秘に関して興味ありたくさんの古代哲学や宗教について、探求されていますが
ヨガの発祥の時代について、お聞きしてよろしいですか?
小野さん:学説によるとアーリア人のお話しや、
ヨガの発祥の地がインダス文明の時代に出てきたとありますよね。
正直言って見てないし(笑)、わかりませんよね。
学説というのは、後から振り返った時にこういう風だと思います。ということですね。
ヨガと瞑想はおなじように
自分の内なるものと向き合うのに、心の動きを止滅させる働きとあります。
それがどこから発祥したかといいますと、
アーリア人はコーカサス地方とかの大陸の上の方に住んでいて、
西の方に入ったのと、インドに入ったのとあり、後の白人文化の基本となったと言われています。
アーリア人は自然崇拝をしていました。
太陽とか雷鳴とか光るものを崇拝してました。
インドにはインダス文明をつくりあげた民族がいましたが、
もともと農耕の文明でしょ。
天候の変化や寒冷化などでインダスの流れも変わり、文明が滅んだというのもありますが
その間にアーリア人が来たのではないかともいわれています。
もともと自然崇拝をしていて、鉄器文化も、もっていたからそれが融合したときに
何が生まれたのかということなんです。
インダスの遺跡からヨガのポーズのものが発掘されたというのもありますし、
実際はよくわからないです。
でも文明の発展とか衰退とかは、刺激によって変わることがあるので
アーリア人が白人文化として、ヨーロッパ全域を制していく分けですよね。
それには、知恵、知識とか武力とかいろんなものを持ってないとできないです。
インダス文明との融合があったかもしれません。という説はあります。
その学説を信じるかはいろいろだと思います。
私はアーリア人が持ってきたと言われていますよって話をしています。
ヴェーダからサンキャー哲学の時代、ヨガスートラの時代に移ります。
ヨガの心を動きを止滅させる状態って、
筋肉と同じように
心をどう扱うかが、できる状態が一番素晴らしいですよね。
時代が下がり、いろんなことにまどわされて、
できなくなった人が多くなってきた時、
それじゃ、弟子に教えましょうという、
ウパニシャッドができたりとか哲学の体系ができたりとか。
この知識は元々インドの階級では、バラモンの階級が持っているもの、
一般とは全然違う階級のトップクラスが持っているものです。
素晴らしいと誰もが知っていて、
学説とどう、つなげるかというときに、アーリア人がって話がでてきました。
どの学説が正しいとかは、わからないけど
ヴェーダやアーリア人の自然崇拝も含めて出来がったものだと話しています。
アンシー: ウパニシャッドですが、哲学として体系化されたものですか?
小野さん:ヴェーダの時代に、本質がわかっていた人たちがいますね。
ヴェーダとは知識とか科学とも言われますが、宇宙、自然崇拝の知恵の時代です。
わかっていたのです。
しかし、精神的なものと歴史書のことってズレがあるかも知れない。
歴史っていのは私たちが理解しやすいように物と時間ではかるのです。
そうすると物質化の問題でしょ?
ヴェーダとは物質の問題ではないので、
インダス文明はすでに物を作っているし、ヨガも出来上がっているかも知れない。
矛盾がおこるかもしれないけど、ヴェーダの時代はわかってたのです。
言葉って難しいですね。
わかっているということは、説明できるとか、表現できるとか、言葉にできるとか、全て見えてるかのことですね。
ヨガからいうと、こころの動きを止滅して、観るとそこにあるという存在がわかっている。
そこから考えましょっていうことです。
真我っていう言い方するでしょ。
こころも使いたいように使えたわけです。
だんだん文化、文明が発達してきてわからなくなってきた
わからない人が増えてくる。
物事を人に伝えるときは10段階あるとしたら、
1がトップとしたら、10の人が1の話を聞いてもわからないのです。
10のひとは9の話を聞かないとわからないのです。
9の人は8の人の話を聞かないとわからない。
ヴェーダの時代は、1の人が完全にわかっている人々の時代
ところが時代が変化し、いろんな文明が入ってくると
今度は2の人が増えてくるわけです。
でも、2の人が増えてきても1の人がいるわけですね。
それで2の人に必要なことを伝えたのがウパニシャッドです。
アンシー:おもしろいお話しですね。ほんとにおもしろい~
小野さん:ウパニシャッドは本当にわかっている人が、
弟子に語った内容が書いてある奥義書と思われます。
そのあとのサンキャー哲学は、哲学的に統系化しないとわからないのではということで
3の人とか4の人とかに伝える形になってくるという感じです。
アンシー:サンキャー哲学には心の部分がないということ、
心の作用を排除した部分であると、読んだことがあったのですが?
小野さん:哲学というものと精神のものとは違うので、学問としてわかりやすく書いています。
その辺の排除はあったかと思います。その後パタンジャリのヨガスートラが出来上がってくるわけですね。
マントラとは違う、言葉ではなく、タイトルのようなもので本質をつかむ。
アンシー:きわめて単体な文体で、スートラ形式ですね。
小野さん:その後バガヴァット・ギータ
(尊主クリシュナが語る、永遠の真理を解き明かしていく物語です)に
「真我に立脚して行動せよ」 とあります。
これらは、心の動きを止滅させてみればわかると一緒です。
自分自身の真我を見て行動したらわかる。
瞑想してヨガをやることは
そこから物事を観ることだよということを言ってる。
「ヨーガ・スタハ・クルカルマーニ」が原語です。
アンシー:大切なことを教えてもらった気がします。
歴史の話となると、頭の中で整理できなかったのですが。
でもやはり難しいですね。
小野さん:文明ができあがった時代というのは
物質というものが必ず出てくる。
そこから考えると精神的な流れを言うのにズレ感が出てくる。
私はこっちのことが知りたかったです。
でもややこしいんです。
アンシー:知識を伝えるのに、バックグランドを見ていくというところですね。
小野さん:バックグランドって根っこの部分で、根っこがないと倒れますよね。
インタビューを終えて
お話しをうかがって、
文明があるってことは、すでに物の時代になっていて
時代をみるのに、証拠の物や文献のことを追っかけてしまいます。
しかし、そこには人間の精神が変化していくプロセスがあります。
小野京子さんに、その時代背景がどうなっているのかは
人間の精神の変化を観て行くことにあるのだと、教えていただきました。
学説は様々あって、現在に生きる私たちは本当のことはわからない。
けれど、当時の人たちと同じ人間ってことには変わりがない。
実にわたしたちも同じように、心の問題に悩んでいるわけです。
人間は進化しているって、錯覚しないで
原点にもどることができる素直さや、知恵を見つめなおす機会を持つことが
大切なんだと思いました。
小野京子さんに会えて、良かった、うれしかった。
人間って素晴らしいな。 アンシー