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地域包括ケア 縁結実(えんゆうみ)重田由美さん

お知らせ > ブログアンシー > 生き方 × 活き方 アンシーインタビュー

2016年01月27日

 

アンシーの生き方×活き方 インタビュー

 

今回は縁結実(えんゆうみ)の 重田由美さんです。

 

由美さんは、もともと地域連携の専任看護師でした。

そして、独立されて今の会社を立ち上げられました。

 

益々高齢化が進む日本ですが

いくつになっても、病気になっても、最期まで自分の住み慣れた地域で生きていき

たいというのは願いですよね。

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厚生労働省は2025年を目標に地域包括ケアシステムをつくろうとしています。

 

厚生労働省HPより

「高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、

自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう

地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進」

 

この国の政策について知ってましたか?

わたしは知りませんでした。

このような体制になっていれば、もっと簡単に医療や介護の相談ができ、安心して暮らせる社会になるのかもしれません。

 

由美さんは地域連携をスムーズに行うための取組みを、

様々な角度から行っていっらしゃいます。

 

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 由美さん:アンシーさんは医療のイメージってどうですか?

 

 

アンシー:病院という施設があって、お医者さんと看護師さんのイメージです。

 

 

由美さん:病院には急性期や回復期などの役割があったり、職種は医師や看護師だけでなく、

 

薬剤師、栄養士、放射線技師、理学療法士、事務の方など、たくさんの職種が働いていることを知らない方も多いですね。

 

実はいろんな職種の人が患者さんを支えています。

 

また、今の医療がどのようなしくみになっているのか、

 

入院や退院の困った時に、どこに相談したら良いのか、わからない方が多いです。

 

そんな時は、病院にある地域連携室で相談にのってくれます。

 

病院にかかったことがない人も、

 

いざ家族が入院したり介護が必要になったとき困らないためにも

 

今から医療や介護の情報をもっと知っておくことが大切です。

 

 

 

 

国が2025年をめどに地域包括ケアシステム作る計画があって

 

まず住まいがあって、病気になったら医療があって、介護が必要ならそのサービスがあります。

 

そして、医療と介護 が必要にならないように予防が大切です。

 

私はこの情報を知ってもらうのが大切な予防だと思っています。

 

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度の要介護状態になっても、住み慣れた地域で、

 

自分らしい暮らしを最期まで続けることができるような

 

地域社会になるには

 

住まい、介護、医療、予防、生活支援が一体に提供される

 

地域生活ケアシステムというのをつくらないといけないと国が掲げています。

 

その中で、医療にたずさわるものがどのようなことをすれば良いか考えていますし

 

それ以外にも、医療カフェとか認知症カフェとかいろんな場の提供があります。

 

 

アンシー:医療カフェですか?知らないです。

 

 

由美さん:一部のエリアですが、みなさん知らないですよね。

 

例えば、がんの患者さんやその方を支える家族はいろんな不安がありますよね。

 

病院ではなんとなく話しづらいことも聞いてくれるメディカルカフェなどもあります。

 

 

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さん:私はもともと看護師でした。

 

平成15年に地域連携の専任の看護師として活動しはじめました。

 

当時、地域連携室には看護師が少なかったのです。

 

特に私は、診療所から緊急受診などの患者さんを病院でスムーズに受診できる手配を行っていました。

 

時代とともに地域連携室の役割も変えていく必要があって、

 

病院だけでなく、市民の方も含めみんなで考えていく必要があります。

 

縁結実という会社を立ち上げたのは、しくみをつくるのは人であって、

 

人と人が繋がっていく中に連携に対するマインドをより多くの方々に持ってもらってもらいたい、

 

縁結実が地域連携をスムーズに行うための「つながる心」を育みたいと思ったからです。

 

「ご縁に感謝 結ぶ喜びつながる幸せ 実りある人生」これが会社精神です。

 

 

アンシー:医療関係者がひとつにまとまるのは難しくないですか?

 

地域包括ケアのシステムを利用する場合、相談しやすい組織かということが大切に思います。

 

 

由美さん:だから、接遇(患者さんへのマナー)が大切なんです。

 

対応の仕方で病院や診療所に対する印象が決まります。

 

特に病院や診療所の印象は受付で決まるので、信頼を得るための対応が重要となります。

 

 

アンシー:病院の方は大変忙しそうですが・・・

 

 

由美さん:これはゆとりがあったら解決できる問題ではないです。

 

対応が悪かったら患者さんを不安にするので、別の病気の原因をつくることになります。

 

 

 

 

アンシー:由美さんからその言葉を聞けてうれしいです。

 

由美さんは接遇の研修を行っていますよね。

 

 

由美:接遇は学ぶものでなく、意識することです。

 

対応が悪いことで、患者さんに余計なストレスを与えないでほしい。

 

ストレスがかかることで、交感神経が刺激されエネルギーが消耗され、患者さんの生命力が消耗され回復力を低下させます。

 

 

アンシー: どうして、看護師になろうと思ったのですか?

 

 

由美さん:人が好きなんです。人が繋がっていくことに自分も幸せを感じます。

 

重田由美の名前の漢字には + プラス が4つあるんです。

 

全てを足していく、繋げていくことが私の名前にも表されています(笑)。

 

た、なんでもポジティブに考えて、発言するのが私なんです。

 

みんなでハッピーになりたいです。

 

取材を終えて

由美さんの取り組みは

 

私たち一般市民、医療にたずさわる人、国のシステムをつなぐ役割を

 

になっているように思いました。

 

国のやろうとしている仕組みや

 

医療にかかわる人のことも理解し

 

地域包括ケアのしくみを一緒につくっていくことが

 

未来の安心できる社会をつくることになり

 

その安心こそが、病気や介護の予防にもなるのですね。

 

由美さんありがとうございました。